人生の転機に湖都・大津へ

 昨夜は大津市にあるジャズバー、パーンの笛に行ってきました。

 ある方とお会いするためです。昨秋、東京から大津に移住された方でした。拙共著の読者ともうかがいました。2〜3年前から滋賀に通われていたそうですが、去年の東日本大震災をきっかけに、残りの人生をどう過ごすかを考えられ、湖国を終の棲家とする決意をされたそうです。

 奇しくも昨日1月17日は、阪神大震災の発生から17年を迎えた日でした。

 さて、琵琶湖を望む風景に魅かれ、滋賀にやって来る人は多いですよね。たしかに、湖や水辺には人を癒すチカラがあります。自分という存在をまるごと包みこみ、生きる力を与えてくれる崇高なエネルギーを感じます。

 いわゆる聖地ですね。

 作家の横光利一昭和10年当時、「明治初年の空気がまだ残つてゐる市街は、恐らく関西では大津であり、大津のうちでは疎水の付近だけであらう」と自身が小学生の一時期を過ごしたこのまちを絶賛しています。

 もっとさかのぼれば、紫式部石山寺源氏物語をしたため、さらに恋破れた書生時代の島崎藤村がそこで二か月間過ごし、作家への道を歩む転機となったように、このまちには私たちの直観力と行動力を高める効果があるのではないでしょうか?

 東日本大震災の発生したこの時期にいうのは、憚られなくもないですが、ピンチはチャンス!
人生の転機に、ぜひ湖都・大津へお越しください!!