2011-01-01から1年間の記事一覧

村長からの手紙(後編)

今年もあとわずか…年の瀬を控えて、1年を振り返る意味で、一通の手紙を読み返している。私が学生時代から今に至るまでお世話になっているNPO子どもネットワークセンター天気村の代表“村長”こと、山田貴子さんから頂戴したお手紙である。信書の文面を公開する…

村長からの手紙(前編)

今年もあとわずか…年の瀬を控えて、1年を振り返る意味で、一通の手紙を読み返している。私が学生時代から今に至るまでお世話になっているNPO子どもネットワークセンター天気村の代表“村長”こと、山田貴子さんから頂戴したお手紙である。信書の文面を公開する…

目に見えないもの

先月の文化の日、北國新聞の第2回赤羽萬次郎賞入賞者の特集ページに拙稿(佳作)が載りました。 ここに転載しておきます。ご高覧いただければ幸いです。 それにしても、震災から9か月。それ以外にも、今年は紀伊半島大水害(台風12号)など自然災害の多い年…

第6回湖族の郷アートプロジェクト

私の地元、堅田。琵琶湖の南と北を分ける最狭部に位置し、長らく湖上交通の要衝の地として栄えてきたこのまちは、歴史学者の網野善彦が「湖の領主」と位置付けたように、中世には水運や漁業に携わり、富を築いた堅田衆が運営する自治都市であり、琵琶湖の水…

うるおいのある街

民俗学者宮本常一は生前、しばしば“周防大島の百姓”と名乗ったというが、青春時代を大阪で過ごしている。そんな経歴もあってのことであろう、都市民俗学の先駆的業績を残していることはよく知られている。余談になるが、宮本は映画を観たり街をランブリング…

第2回赤羽萬次郎賞佳作入選

このたび、第2回赤羽萬次郎賞「ふるさとへ」(金沢ふるさと偉人館+北國新聞社)に応募した私のエッセイ「目に見えないもの」が佳作入選いたしました。まず、お世話になっている皆様、関係者の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございます。 赤羽萬次郎は…

音楽の秋

どんな音楽を聴くの?と聞かれると、ひとことで答えるのが難しいです。それこそチャンプルというか、いろんなジャンルの音楽を聴いています。が、最近のお気に入りは、グレン・グールドのピアノhttp://www.youtube.com/watch?v=Ae6ctuy-1ic&feature=related…

賢治さんの命日

私が共著者として参加した『観光文化と地元学』(古今書院、2011年)は、思い出深い仕事になりました。というのも、執筆の過程で不思議な体験をしたからです。そもそもこの本は、当初もっと早い出版予定だったのです。が、いろいろな事情が重なって、その間…

【書籍】井口貢編著『観光文化と地元学』(古今書院)

【書籍】 ●井口貢編著『観光文化と地元学』(古今書院) 2011年8月20日発売予定 前回の記事でもお知らせしましたが、私にとって3冊目の共著がもうすぐ出ます。取材などでお世話になった方々には、すでに本をお届けしました。 編者は同志社大学教授の…

【近刊案内】8月刊行予定!

●井口貢編著『観光文化と地元学』(古今書院) 2011年8月20日発売予定★大震災後、観光どころではないと考えるか、いまこそ観光でまちに元気をと考えるか? いまこそ 観光で まちに元気を!観光振興は観光客のためというよりも、まずはその地域に生き…

私たちの底力!

「わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます」。 宮澤賢治の生前に唯一刊行された童話集『注文の多い料理店』の序に記された言葉です。原発事故後のいま改めて読むと…

大阪府の国歌斉唱条例で考えたこと

大阪府の橋下徹知事が代表を務める「大阪維新の会」(維新)府議団が提案した府施設での国旗の常時掲揚と、府内の公立学校の教職員に国歌斉唱時の起立を義務付ける全国初の条例案が3日に府議会本会議で可決、成立しました。これについて考えたことを少し書…

町田宗鳳『法然の涙』講談社、2010年

昔、疑問に思っていたことがあった。「どうして罪なき者がこんな酷い目にあうのか?」この問いに対して法然は「その意味が分かるときが来る」という。あるいは「曲がったことでもまかり通ってしまうのは、この世のつねですから、私はそれほど気にしておりま…

校正しながら夢は膨らむ

先日、8月のお盆に出る共著の著者校正を終えました。期限は5月末ですが、駆け出し修行僧の私はかなり早く出さなくてはいけません。拙文が活字になることの機縁を与えてくださったのは恩師のI先生。やはりI先生のお世話になり、これまでにも共著で二冊出して…

【転載】飯田市遠山郷 交流拠点のコーディネーター・案内人を募集します

<飯田市遠山郷 交流拠点のコーディネーター・案内人を募集します。〜無から有を生み出す仕事です〜>南アルプスの麓にある長野県飯田市遠山郷木沢地区では、地元団体の皆さんが食堂や木造校舎を活用して、登山者の案内所や観光客の交流の場の創出に 取り組…

ことばの復興

4月28日朝日新聞の論壇時評が素晴らしい。それは、高橋源一郎さんが書かれたもので、「身の丈超えぬ発言に希望」というタイトルの小文だった。 多くの論者は、3.11後の新しい事態を語る言葉を持ち合わせていないように見えるのに対して、論壇以外のふつうの…

健康診断

近くのクリニックにて健康診断を受け、健康診断書を発行していただく。胸部エックス線、血圧など異常なし! それにしても、ホスピタリティーについて学ぶこと多し。校医でもある医院長の手際のよさに感動。名医はリズム感がいい♪ 感動したことは体重が増えて…

佐野眞一さんの講演会(第8回文化講演会)

●講演概要 第Ⅰ部 講演 「言葉を失った」後に 講師 佐野眞一(ノンフィクション作家) [講演内容] 1.出版界の現状 2.なぜ「出版不況」になったのか 3.ネットと「本」 4.三陸大津波の現場で考えたこと 第Ⅱ部 シンポジウム 本の力をとり戻せ:パート2 パネリ…

多元を生きる

唐突だが、東日本大震災からの復興を考えるとき、掲題の「多元を生きる」がひとつのキーワードになるのではないか。フォーディズム的社会経済は20世紀にさっさと返上して、多元的経済社会を起動させなければならない。 そんなことをぼんやりと考えているとき…

倉敷ガラス

先日、ある方から素敵な倉敷のガラスコップをいただいた。 生活の芸術化、スローライフを学びながら、現実にはファストになりがちな生活を改めて反省しているところです。 同じお茶や水でも、手仕事の器でいただくと、今まで口にしていたものとは違うように…

4/3愛知県岡崎市でチャリティジャズコンサート開催

岡崎ジャズストリート実行委員会は、イベント開催の基本理念を考慮して、被災された方々に少しでも多くの援助となる手段を考え、チャリティジャズコンサート開催を決定されました。 被災者の皆様の1日も早い復興を「星に願いを」に想いを託し、開催されます…

ブログ一新

新年度を迎え、ブログを一新しました。 さて、東北太平洋沖地震が発生した3月11日は、わたしの30歳の誕生日でした。奇しくも、旧ブログでその前日に、自分史と社会史を交差させた独白的な雑文を書きましたが、今回の震災を前に言葉を失いました。その後もし…

【ライヴ情報】「京のコンテンツに恋して…再生、復興、元気、平和」

○ 「京のコンテンツに恋して…再生、復興、元気、平和」 お世話になっているI先生からの情報です。12月の京都で、長野県飯田市のミュージシャンと京都の某私立大学の教員2人が、日本と世界と地域の明日を語り合うミニ鼎談と熱いライヴで共演します。たしか、…