第2回赤羽萬次郎賞佳作入選

  このたび、第2回赤羽萬次郎賞「ふるさとへ」(金沢ふるさと偉人館北國新聞社)に応募した私のエッセイ「目に見えないもの」が佳作入選いたしました。まず、お世話になっている皆様、関係者の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございます。

  赤羽萬次郎は自由民権派ジャーナリストで、北國新聞の創刊者です。若手の論客、作家を登用し育てていたそうで、そのような萬次郎のエートスを受け継ぎつつ昨年、金沢ふるさと偉人館北國新聞社が創設したのが、赤羽萬次郎賞「ふるさとへ」なのです。

  今回の第2回赤羽萬次郎賞は、北陸金沢が生んだ文豪「泉鏡花」がテーマでした。金沢には学生時代、ちょうど晩秋のころ、金沢大学に研究発表をしに行った思い出があります(とても恥ずかしい発表になりましたが…)。まちづくりや観光、文化政策を勉強していたゼミ、調査旅行で何度か訪れたことがあり、大好きな街のひとつです。

  金沢21世紀美術館も良かったですが、石川近代文学館が忘れられません。ナンバースクールの四高(第四高等学校)の建物なのです。小雨が降っていて、独特のにおいのなかで(笑)、当時の学生、教師たちの心意気を感じました。23、4歳の学生時代にここを訪れることがなければ、鏡花についての文章を書くことなどなかったと思います。拙文は、短いエッセイですが、東日本大震災を経て考えたことを念頭に置いて綴ったものです。新聞にも掲載されるそうですので、機会がありましたらご笑覧ください。

※10月14日の北國新聞社のサイトhttp://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20111014101.htmに関連記事が掲載されています。